先生と準備室
好きって言わせてもらえなかった。

それは、先生の手のひらが私の口を

塞いでいたから。

「ごめん。それは聞けない。」

「…」

「俺とお前は…ダメなんだよ。」

「なにが…なんで…?」

「先生と生徒だから…」

「っ…そっか。そうだよね、ごめんなさい…」

先生の膝の上から逃げようとする。

だけどいつもみたいに離してくれないんだ。

膝の上で向かい合って強く抱きしめられ

てる私。

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