先生と準備室
ん?あ!

「私、優菜と約束してるの!
もう、いい時間だ!凌久…じゃなくて、
先生!私戻るよ!」

先生の腕から抜け出して準備室を

出ようとドアノブに手をかける。

「あ!佳奈…じゃなくて藤井、か。
これ、着てよ…」

先生が私に黒のパーカーを渡す。

それはさっきまで先生が着ていたもので。

「え?あ、うん」

私は受け取ってパーカーを着る。

「見て!ブカブカ!
それに、先生の匂いする〜!」
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