先生と準備室
「そんなこと言ってできるの?先生」

「良いから、ほら、どれ欲しいの」

私はここに来てからずーっと

「あのバレッタが欲しい…」

水色のラメで縁取られた金色のバレッタ

が、可愛くて目に留まっていた。

「ん。りょーかい」

そう言って銃を構える先生。

すると

ーーパンッ

「嘘…!取れた…」

一発でバレッタを倒した先生。

「ほら、取れた。」

私の目の前でバレッタを手のひらに置き

< 203 / 417 >

この作品をシェア

pagetop