先生と準備室
涙を拭われながら私は質問に答える。

先生は私の答えたものを全て紙に

メモしている。

「朝ごはん食べれた?
この様子だと半分くらいかな?」

「……ヒック…半分ッ…食べた…」

「薬は?」

「…ご飯ッ…食べた後…」

「飲んでこれか…キツイね…よしよし…」

背中を撫でてた中川先生の手はずっと

私の背中の上。ここにきてからずーっと

撫でてくれている。

「藤井さん、ちょっとごめんね。
ブラウスのボタン2個だけ開けようか。」
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