先生と準備室
「せんせッ……、アッ!…」

顔を上げた瞬間激しい痛みに襲われ、

頭を抑える。

「イッ…も…無理…」

「藤井!おい、大丈夫か!」

「藤井さん!」

大倉先生が私が頭を抑えたせいで落ちた

毛布を拾い、抱きしめるように私を

温める。

「頭痛ってそんな辛いんですか?
俺、頭痛の事わかんないから…」

中川先生に大倉先生が尋ねている。

「酷い人はほんと酷いですよ。
歩けないくらい辛かったりするらしいです」

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