先生と準備室
「中川先生、俺は…」
「大倉先生、すいません、戻って
いただいて大丈夫です。この調子だと
車に乗るのも無理そうです。」
え…、と大倉先生は呟き
「わかりました…、藤井…ごめんな。
何もできなくて…」
なぜか私に謝る。
「大倉先生、藤井さんに謝っても
藤井さんが悲しむだけですよ」
中川先生がなぜか私の心を読んだように
そう告げる。
「せんせ…大丈夫…だからッ…」
「わかった。中川先生頼みます。」