先生と準備室
大切な仕事を奪いたく無いんだったら

自分から離れるしか無い、それぐらい

私でも分かってる。

中川先生は自分の口から"別れたら?"と

いう言葉は出さない。遠回しに、私に

気づかせるように言ってくる。

それが、悔しくて仕方なかった。

自分で気づいた時も悲しくて、嫌で…

だけど先生の事を思うと離れるという選択

しか無いんだってわかったんだ。

「藤井さん、わかった?」

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