先生と準備室
「え、うん。藤井佳奈です。」

「佳奈か!そうだ。思い浮かばなくって」

その声を聞きながら私はひたすら

名前を思い出す。なんだっけ…

「あ、もしかして俺の名前忘れた?」

「あ、え、いや…その…」

「フッ…わかりやす笑
俺は、黒田 翔太(くろだ しょうた)」

「あ!そうだ!黒田くんだ…
ごめん…」

「いやいや笑
関わりないもんね。仕方ないよ」

そう言って黒田くんは優しく、笑ってくれた。
< 267 / 417 >

この作品をシェア

pagetop