先生と準備室
放課後になり黒田くんと隣の教室に来た。

黒田くんと隣に座り、話をしながら

黒板をチラッと見た。

ほぼ無意識に言葉が出て、

視線がその方にしか向かない。

「なんで…」

「えーっと、バスに乗る前と後の集合、
それから配膳の指示…」

少し骨ばった綺麗な手で文字を書いている

背中に見覚えがある。

その華奢だけど大きな背中、

聞こえる優しい声。

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