先生と準備室
「えーっと、実行委員を任された
大倉です。学級委員は大変だと思うけど
頑張ってね。」

書き終わるとみんなに視線を送りながら

そう言った。

だけど私には不思議と

"佳奈、久しぶりだね。"

と言っているようにしか聞こえなかった。

「…い…!…ふじ…!藤井!」

黒田くんに肩を叩かれる

「ん?」

「いや…ずっとボーッとしてたから…
ほら、話聞いとけよ」

前にある黒板を見ると、見覚えのある字で

随分と書き進められていた。
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