先生と準備室
そんな頃私はもうキツかった。

バスに揺られ、ビデオの音声が耳に流れて

来て頭を刺激する。

それにみんなの声も。

「ッ…まだ高速乗って少しなのに…」

そう思い我慢をし続けた。


だけど酷くなる一方で、10分後には

自分の膝に腕をつき、頭を

抱えていた。頭がひどく痛く、目の前が

歪んで見えてきた。

「ッ…ハァ…痛…」

「藤井?どうした」

後ろで座っていた大倉先生に声を掛けられた

「ッ…大丈夫です…」

< 279 / 417 >

この作品をシェア

pagetop