先生と準備室

そう言ったのに先生は席を立って私の

横に座る。

「大丈夫か…」

大丈夫と言いつつ体は正直で

自動的に首を横に振ってしまった。

背中を撫でてくれる。その手はどこかで

感じた優しさで覚えてる感じがした。

「藤井、顔上げれるか」

痛みに耐えながら先生の方へ顔を向ける。

すると先生が私のおでこに手を当て自分の

おでこと比べる。その手は冷んやりしてて

心地よかった。

「熱はないな。頭痛い?」

「あたま…痛い…目が…クラクラしてる…」

「キツイな…」
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