先生と準備室
頭を再び抱える。バスが揺れるたびに

痛みが増す。薬飲んだのに…

「これ使ってください!」

安田先生がブランケットを大倉先生に

渡していた。

「ありがとうございます。安田先生、
もう座っててください。」

立ってたら危ないですよ、なんて

安田先生に言うからほんと優しいなぁって

思った。

先生は後ろの席から何かを取り出して

私の横に座った。

「え、せんせ…?」

「ちょっと、ごめんな」
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