先生と準備室


ーーーーーーーーー……

しばらくして、少しバスが揺れたのか

頭痛に襲われ目が覚めた。

「んん…?…ッ……ッツ…!」

あまりに痛くて頭を抱え反対の手で

ブランケットを強く握る。

「ん?おい、大丈夫か?」

ずっと横に座って私を見てくれていたのか

すぐに声を掛けてくれた。

「イッ……タ…せんせ…痛い…あたま…」

「ちょうど山道に入ったんだよ。
あと1時間半くらいで着く」

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