先生と準備室
同じ地方の県とは思えないくらい

寒かった。

「ほんとだ。あ、そのブランケット巻ける
よ。ちょっと貸して」

私が持っていたブランケットを持ち、

先生が私の肩にかけてブランケットに着いて

いたボタンを留めた。

ブランケットはまるでマントのようになって

体を温めてくれた。

「んふふ、それ似合うね。
藤井は可愛いからなんでも似合うか」

「先生?私達別れたんだよ…?
そんな事、言われたらまた好きに
なっちゃうじゃん…」
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