先生と準備室
「はぁ?あいつら何言ってんだよ」

黒田くんが真美達の方へズカズカと行く。

私はそれを止めようと必死に黒田くんを

追いかける。

「黒田くん!待って!良いから!
私が悪いのッ!黒田くん!」

だけどいくら読んでも止まってくれない。

「藤井!走るな!」

もう自分の体調なんて気にせず、雪が積も

っている道を走り続けた。

「黒田くんッ…!キャッ!」

足が雪に埋まり倒れた衝動で頭に痛みが

走る。

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