先生と準備室
「佳奈!ストップ!」

優菜がそう言った瞬間に強い風が吹いた。

「ワッ!?」

「っ…ちょっ!危な…」

ギリギリのところで先生に抱えてもらった。

「せんせ…」

「佳奈!」
「藤井!」

優菜と黒田くんも駆け寄ってくる。

「お前なぁ…甘えて良いんだよ…?
俺教師なんだから…迷惑かけて良いんだよ」

「や…でも…後少しだし自分で歩きます」

「ちょっと!」

先生の手を離して立ち上がる。

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