先生と準備室
だけど、そのタイミングでまた

波のように視界が揺れて…

「ちょっ!ほら、目眩起きてんじゃん!」

また先生の腕の中。

「藤井、持ってるもの貸して。」

黒田くんが私のストックも持とうとする。

「黒田くん、自分で持つから…大丈夫」

「黒田、自分の持ってるやつ直してきて
男の先生呼んできて。藤井の荷物持って貰う
から」

「や…大丈夫だって。」

私の返事なんて気にしてないように黒田くん

は「わかりました」そう言い宿へ歩いて行った

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