先生と準備室
「ダメ。それに俺が降ろさない限り
自分で歩けないからね。ほら行くよ」

「中川先生と黒田、藤井のストックとか板
持ってくれます?」

中川先生が私のスキー板を持ち黒田くんは

ストックを持った。

それと同時にみんなが歩き出す。

「藤井さん、どんな感じで目眩する?」

「なんていうか、波?みたいな…」

「そっか。なら、座って体あっためたら
大丈夫だよ。宿に着いたらお昼食べるから
ブランケットで足元温めてね」

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