先生と準備室
「藤井!?」

「ごめん…ごめっ…大丈夫だから…」

すぐに先生の服から手を離す。

あまりに痛くて顔が歪む。

「せんせ…大丈夫だよ……」

先生にひたすら大丈夫だと言い続けて

自分の頭を抱え痛みを抑えようとする。

けど、その手は自分の頭に届くはずなのに

先生に掴まれ、先生の服を掴んでいる。

「俺の服掴んで良いから。
頭抑えないで。痛くなる」

「んっ…」

「あとちょっとだから」

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