先生と準備室
え…

今、避けられた?

目もちゃんとあったよね?

目もあったのに視線ズラされたし…

黒田くんになんて普段話しかけないよね。

先生の方を向くと、もう一度視線が

絡まった。だけど…

「先生、分かってますよね」

黒田くんの声で先生は私から悲しい顔をして

視線をズラした。

なんで?私何かした…?

スキーの時もそんなことあったよね。

悲しそうな顔でこっちを見たよね。

私は教卓の前でノートを握りしめて

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