先生と準備室
「あの…な…藤井…」

「うん…」

「ごめん!」

黒田くんがわたしに向かって頭を下げる。

「え、え!?黒田くん頭あげてよ!」

「本当ごめん…ごめん」

黒田くんが頭を上げながら謝り続ける。

「もう良いの。」

「え?」

「私ね。今日、自分から先生を避けたんだ」

「は…」

「もう、辛くて自分から勝手に避けてたの」

「藤井、あのな…」

「うん?」

「あの時言えなかったけど…」

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