先生と準備室
優しく包帯を巻きながら先生は呟く。

「よし…うまく巻けた。
藤井、本当は大丈夫なんかじゃないんだろ?
痛いだろ…。手の甲が切れてるんだから。
泣いても良いんだよ。2人しかいないんだから」

「先生…うぅ……怖かった…痛かった…」

先生の優しい声に反応して涙が溢れ出した

「そうだよな…ごめんな…、
俺が呼ばなかったら良かったのにな…」

先生が私の背中を優しく、撫でる

「傷が残らなかったら良いんだけど…」
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