先生と準備室
妙に微笑ましい笑顔のお母さん。

「私の旦那さん…佳奈の父も…「佳奈?
お帰りなさい。卒業おめでとう…ケーキを…」

ちょうどお父さんが帰ってきた。

手にはケーキの箱。

「えーっと…どちら様…ですか」

凌久にお父さんは聞く。

「佳奈?お父さん?」

「うん」

「あ…佳奈、さんの学校の教師の
大倉と言います。」

「そうですか!先生がここに?」

「先生?この人、教師なんですよ」

お母さんがお父さんの腕を組み言う。

そう。私のお父さんは高校教師なんです。

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