先生と準備室
「ごめんな、でも、腫れないようにしないと
いけないんだ。ちょっと我慢して」

「せんせ…?…ありがと…」

「喋るの辛いだろ。喋らなくていいから
体落ち着かせて?」

私は頷き呼吸を落ち着かす

「藤井、ちょっと首、ごめんな」

そう言いながら私の首に冷んやりとした

氷嚢を乗せる。

「首、冷やしたら少しはマシになるだろ」

先生は片手で氷嚢を乗せ、もう片方で

うちわを持ち、私を扇ぐ。

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