先生と準備室
「そしたら、フラフラだし。もう我慢がきかなく
なって、抜けろって言ってたんだよ。
そしたら、目の前で足抱えて倒れるから…」

「心配すぎて涙出そうだったんだよ!」と

先生が言う。

「すいません…」

「いや、良いんだよ…落ち着いてくれた
みたいだし。
あ、どうだ?足、痛いか?」

私の足は冷たすぎる水に浸けているせいか

感覚が無かった。

「感覚ないです…」

「そうか、じゃあちょっと足出せる?」
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