先生と準備室
立った瞬間に手に持っていたカバンは落とすし

足は痛くて立てないし散々だった。

「痛ッ…」

「はぁ…当たり前だろ。藤井、俺の車に乗れ。
送っていくよ。」

「え?」

でも、お母さんが…あ、帰りは来れないん

だった。

「一緒に行くぞ。」

ほら、と言って先生は私の荷物を全部持ち

私の体を支えて歩き出す。

「ちょっと待ってろ」

外にある階段に座らせて走ってどこかに

行ってしまった。
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