好きになっちゃいけない人
私と真美(まみ)は、小学校からの友だち。
無事 同じ高校に受かることができた。
そして、れんくん。
れんくんは、中学校から一緒。
いつも3人でいる、、
体育祭の日、真美は私にこう言った。
「ねえ、瑠璃(るり)。
うちさ、れんのことが好きなんだよね」
なんとなく、そういう気がしていた。
たぶん、れんくんも真美が好き。
そして私自身も、れんくんのことが好き。
だけど、好きになってはいけない人を
好きになってしまった。
気弱な私なりによく考えて、
体育祭の3日後。
私は、れんくんを呼んだ。
フラれるのを覚悟しつつも 告白しようとしたのだ。
「ん?何、話って」
「えっと、その、れんくんが好きです」
ちゃんと言えた。
だけど、れんくんの顔は暗い。
ああ…。
「ごめん。
瑠璃のことは友達として好きなんだ…。
異性としては…────」
私は聞きたくなくて、咄嗟に嘘をついた。
「って、私じゃないよ! 真美が伝えてって」
「え、嘘!?」
輝きが顔に出る。
うん。
嘘だよ。
分かってたよ。
「え、ごめん。
ちょっと真美のとこ行ってくる」
私の返事も待たずに。
れんくんは、走っていった。
私はその場にしゃがみ。
声を押し殺して。
ただひたすらに。
涙を流すだけだった。
無事 同じ高校に受かることができた。
そして、れんくん。
れんくんは、中学校から一緒。
いつも3人でいる、、
体育祭の日、真美は私にこう言った。
「ねえ、瑠璃(るり)。
うちさ、れんのことが好きなんだよね」
なんとなく、そういう気がしていた。
たぶん、れんくんも真美が好き。
そして私自身も、れんくんのことが好き。
だけど、好きになってはいけない人を
好きになってしまった。
気弱な私なりによく考えて、
体育祭の3日後。
私は、れんくんを呼んだ。
フラれるのを覚悟しつつも 告白しようとしたのだ。
「ん?何、話って」
「えっと、その、れんくんが好きです」
ちゃんと言えた。
だけど、れんくんの顔は暗い。
ああ…。
「ごめん。
瑠璃のことは友達として好きなんだ…。
異性としては…────」
私は聞きたくなくて、咄嗟に嘘をついた。
「って、私じゃないよ! 真美が伝えてって」
「え、嘘!?」
輝きが顔に出る。
うん。
嘘だよ。
分かってたよ。
「え、ごめん。
ちょっと真美のとこ行ってくる」
私の返事も待たずに。
れんくんは、走っていった。
私はその場にしゃがみ。
声を押し殺して。
ただひたすらに。
涙を流すだけだった。