インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
いつもは低価格が売りのカジュアルファッションのショップで着やすさ重視の服ばかり選んでいるから、今日は別の店に行って、いつもはあまり着ない色とかデザインの服を買ってみよう。
それで何事にも無関心な尚史を感心させることができたら、少しは自信もつくと言うものだ。
そう意気込んでみたものの、一体どんな服が自分に似合って、尚且つデートで相手に喜ばれるのかがわからず、悩みながらフロアを何周も徘徊した。
そんなことをしているうちにも時間はどんどん過ぎて、気が付けば尚史との待ち合わせの時間まであと10分ほどになっていた。
慣れないことはするものじゃないなと焦りながら、どのショップに入ろうか迷っていると、バッグの中でスマホの着信音が鳴った。
バッグからスマホを出して画面を見ると、発信者は尚史だった。
『モモ、用事済んだ?』
「いや、それがまだ……。ごめん、ちょっと遅くなるかも」
『わかった』
電話を切ってスマホをバッグにしまい、大きなため息をついた。
あまり尚史を待たせるのは申し訳ないし、早く決めなきゃ。
いっそのこと、マネキンが着ているのと同じ服を上から下まで買ってしまおうか。
それで何事にも無関心な尚史を感心させることができたら、少しは自信もつくと言うものだ。
そう意気込んでみたものの、一体どんな服が自分に似合って、尚且つデートで相手に喜ばれるのかがわからず、悩みながらフロアを何周も徘徊した。
そんなことをしているうちにも時間はどんどん過ぎて、気が付けば尚史との待ち合わせの時間まであと10分ほどになっていた。
慣れないことはするものじゃないなと焦りながら、どのショップに入ろうか迷っていると、バッグの中でスマホの着信音が鳴った。
バッグからスマホを出して画面を見ると、発信者は尚史だった。
『モモ、用事済んだ?』
「いや、それがまだ……。ごめん、ちょっと遅くなるかも」
『わかった』
電話を切ってスマホをバッグにしまい、大きなため息をついた。
あまり尚史を待たせるのは申し訳ないし、早く決めなきゃ。
いっそのこと、マネキンが着ているのと同じ服を上から下まで買ってしまおうか。