インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
こっ……これアカンやつや……。
自分では想像すらできない痴態を他人に想像されるのかと思ったら、恥ずかし過ぎて死ねる……。
悶々として頭の中をグルグルさせていると、周りの騒音と一緒に尚史の話し掛ける声も右から左へと受け流してしまう。
「モモ、聞いてる?」
尚史が私の頭をポンと叩いた。
「ひゃいっ?!」
口から心臓が飛び出そうになるほどビックリして、奇妙な声を発してしまった。
「ひゃいってなんだ、ひゃいって。で、どうする?」
「あ、ごめん……聞いてなかった」
「ターゲットが電車降りたらそのままついてくか、別のターゲット見つけて飯にするか、どっちがいいかって聞いたんだけど」
そんなことを話し掛けられていたのか。
私の頭の中はそれどころじゃなかったよ……。
「あー……それは尚史に任せるよ」
「じゃあ飯にしていい?俺、朝飯抜きだったから腹減ってるんだ」
「うん、いいよ」
こんな緊張状態で食べ物が喉を通るだろうか。
だけどきっと八坂さんとのデートはもっと緊張するはずだから、デートというものに少しでも慣れておかないと。
自分では想像すらできない痴態を他人に想像されるのかと思ったら、恥ずかし過ぎて死ねる……。
悶々として頭の中をグルグルさせていると、周りの騒音と一緒に尚史の話し掛ける声も右から左へと受け流してしまう。
「モモ、聞いてる?」
尚史が私の頭をポンと叩いた。
「ひゃいっ?!」
口から心臓が飛び出そうになるほどビックリして、奇妙な声を発してしまった。
「ひゃいってなんだ、ひゃいって。で、どうする?」
「あ、ごめん……聞いてなかった」
「ターゲットが電車降りたらそのままついてくか、別のターゲット見つけて飯にするか、どっちがいいかって聞いたんだけど」
そんなことを話し掛けられていたのか。
私の頭の中はそれどころじゃなかったよ……。
「あー……それは尚史に任せるよ」
「じゃあ飯にしていい?俺、朝飯抜きだったから腹減ってるんだ」
「うん、いいよ」
こんな緊張状態で食べ物が喉を通るだろうか。
だけどきっと八坂さんとのデートはもっと緊張するはずだから、デートというものに少しでも慣れておかないと。