インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
素性もよく知らない人が大半だから、結婚にふさわしい相手を紹介してくれなんてことはいきなり言えない。
「……それも難しいかも。そもそも男友達なんてほとんどいないし」
「まぁ……モモの希望通りに、知り合ってすぐに結婚してくれる人を見つけること自体が難しいよね」
みっちゃんが言うように、どんな人であろうと知り合っていきなり「結婚しましょう」なんて意気投合することはまずあり得ない。
だいたい美人でも色気があるわけでもない、ろくに家事もできない隠れヲタクの私が、誰かから「結婚したい」と思われるほどのいい女であるとは到底思えない。
これはまず自己改革から始めなくてはいけないのでは……?
なんて気の長い話だ。
私にはそんな時間も気持ちの余裕もないというのに。
「はぁ……前途多難だな……」
「とりあえずその話はまたゆっくり考えるとして、そろそろ出ようか。私も誰かいい人いないか彼氏に聞いてみるよ」
「うん……よろしく……」
結局なんの解決策も出ないまま昼休みを終えて仕事に戻った。
仕事をしていても頭の中にはおばあちゃんの嬉しそうな顔と私の結婚を待ち望む言葉がぐるぐる駆け巡り、仕事に集中することができなかった。
「……それも難しいかも。そもそも男友達なんてほとんどいないし」
「まぁ……モモの希望通りに、知り合ってすぐに結婚してくれる人を見つけること自体が難しいよね」
みっちゃんが言うように、どんな人であろうと知り合っていきなり「結婚しましょう」なんて意気投合することはまずあり得ない。
だいたい美人でも色気があるわけでもない、ろくに家事もできない隠れヲタクの私が、誰かから「結婚したい」と思われるほどのいい女であるとは到底思えない。
これはまず自己改革から始めなくてはいけないのでは……?
なんて気の長い話だ。
私にはそんな時間も気持ちの余裕もないというのに。
「はぁ……前途多難だな……」
「とりあえずその話はまたゆっくり考えるとして、そろそろ出ようか。私も誰かいい人いないか彼氏に聞いてみるよ」
「うん……よろしく……」
結局なんの解決策も出ないまま昼休みを終えて仕事に戻った。
仕事をしていても頭の中にはおばあちゃんの嬉しそうな顔と私の結婚を待ち望む言葉がぐるぐる駆け巡り、仕事に集中することができなかった。