インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
どうしようかと悩んでいる間にも確実に時間は過ぎていく。
とにかく早急に行動を起こさなければ。
だけどどうやって行動を起こせばいいのかがわからないから、気持ちばかりが焦ってしまう。
すぐにでも結婚したいと思っている人、そしてその相手が私でもいいと言ってくれる人を探すためには、まず出会いがなければ何も始まらない。
どこに行けばそんな人と出会えるんだろう?
なんとか定時で仕事が終わって帰ろうとしたところで誰かに腕をつかまれた。
驚いて振り返ると私の手をつかんでいたのはみっちゃんで、そのとなりには後輩の谷口さんがいた。
「みっちゃんか……。びっくりした」
「モモ、このあと予定ある?」
「特にないけど」
「じゃあ谷口さんに付き合ってあげて」
谷口さんは私に向かって「お願いします」と手をあわせた。
そんなに大げさに頼み込まれるようなお願い事ってなんだろう?
「残業?」
「いえ、仕事はもう終わったんですけど、どうしても面子が足りなくて……」
「面子って……なんの?」
「もちろん合コンですよ!4対4で予定してたんですけど、今日になって女子がひとり急な出張が入ったとかでドタキャンしちゃって」
とにかく早急に行動を起こさなければ。
だけどどうやって行動を起こせばいいのかがわからないから、気持ちばかりが焦ってしまう。
すぐにでも結婚したいと思っている人、そしてその相手が私でもいいと言ってくれる人を探すためには、まず出会いがなければ何も始まらない。
どこに行けばそんな人と出会えるんだろう?
なんとか定時で仕事が終わって帰ろうとしたところで誰かに腕をつかまれた。
驚いて振り返ると私の手をつかんでいたのはみっちゃんで、そのとなりには後輩の谷口さんがいた。
「みっちゃんか……。びっくりした」
「モモ、このあと予定ある?」
「特にないけど」
「じゃあ谷口さんに付き合ってあげて」
谷口さんは私に向かって「お願いします」と手をあわせた。
そんなに大げさに頼み込まれるようなお願い事ってなんだろう?
「残業?」
「いえ、仕事はもう終わったんですけど、どうしても面子が足りなくて……」
「面子って……なんの?」
「もちろん合コンですよ!4対4で予定してたんですけど、今日になって女子がひとり急な出張が入ったとかでドタキャンしちゃって」