インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
空いている方の手で大きく体を揺らすと尚史はやっと目を覚まし、ボーッと私を見上げたあと大きなあくびをした。
「おはよー……」
「おはよー、じゃないよ!なんで帰らなかったの?!」
「俺がコンビニから帰ってきたらモモ寝てたから……久美子さんたちが帰ってきたら鍵を返してから帰るつもりだったのに、待ってるうちに寝ちゃったらしい」
「寝ちゃったらしいって……もう朝だよ」
尚史は時計を見て時間を確認すると、またベッドに頭を乗せて目を閉じた。
「まだ5時じゃん……。もう一眠りする」
「ここで寝ないでよ!今日仕事だから私これからシャワー浴びて支度するし、寝るなら自分の家に帰ってからにして!って言うか、尚史も今日は仕事だからね?」
ここでまた寝られては困るので、なんとか起きてもらおうと尚史の肩をつかんで何度も揺さぶると、尚史は勢いよく体を起こして私の方に腕を伸ばし、ガッチリと私を捕らえた。
そしてそのままゴロリと床に倒れ込む。
まずいまずい、この体勢はまずすぎる!
尚史の胸に押し付けられた頬がどんどん熱くなって、心臓がドキドキと大きな音を立てて暴走し始めた。
おのれ尚史め、せっかく下がった熱がまた上がったらどうしてくれる!
「おはよー……」
「おはよー、じゃないよ!なんで帰らなかったの?!」
「俺がコンビニから帰ってきたらモモ寝てたから……久美子さんたちが帰ってきたら鍵を返してから帰るつもりだったのに、待ってるうちに寝ちゃったらしい」
「寝ちゃったらしいって……もう朝だよ」
尚史は時計を見て時間を確認すると、またベッドに頭を乗せて目を閉じた。
「まだ5時じゃん……。もう一眠りする」
「ここで寝ないでよ!今日仕事だから私これからシャワー浴びて支度するし、寝るなら自分の家に帰ってからにして!って言うか、尚史も今日は仕事だからね?」
ここでまた寝られては困るので、なんとか起きてもらおうと尚史の肩をつかんで何度も揺さぶると、尚史は勢いよく体を起こして私の方に腕を伸ばし、ガッチリと私を捕らえた。
そしてそのままゴロリと床に倒れ込む。
まずいまずい、この体勢はまずすぎる!
尚史の胸に押し付けられた頬がどんどん熱くなって、心臓がドキドキと大きな音を立てて暴走し始めた。
おのれ尚史め、せっかく下がった熱がまた上がったらどうしてくれる!