インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
ヤバイ、私まで眠ってしまって、もしこんなところを親にでも見られたらどうする!
後ろめたいことは何もしていないけれど、今後は部屋で一緒にゲームをしているだけでも変に勘ぐられてしまいそうだから、それだけは避けたい。
そうこうしているうちに10分が経過した。
これでやっとこの状況から解放される。
「尚史、起きて。10分経ったよ」
何度も声をかけたけれど、尚史は目を覚まさない。
このまま起きなかったらどうしようと不安になってきて、私はまた必死で手足をバタつかせてもがいた。
眠ってしまった仲間を起こす呪文が使えたら、こんなの一瞬で解決できるのに!
5分ほど格闘してようやく尚史は目を覚ました。
「やっとだよ……。今度こそ起きてよね!」
「あー……うん、わかった」
尚史は大きく伸びをしてゆっくりと立ち上がる。
私の気も知らないでいい気なもんだ。
「そうだ。これ、久美子さんに返しといて」
家の鍵を受け取り、今度こそお引き取り願おうと思っていると、尚史はいきなり私を抱き寄せて私の頬に唇が触れそうな角度で頬をくっつけた。
「モモ、めっちゃ抱き心地良かった。部屋に持って帰ってもいい?」
後ろめたいことは何もしていないけれど、今後は部屋で一緒にゲームをしているだけでも変に勘ぐられてしまいそうだから、それだけは避けたい。
そうこうしているうちに10分が経過した。
これでやっとこの状況から解放される。
「尚史、起きて。10分経ったよ」
何度も声をかけたけれど、尚史は目を覚まさない。
このまま起きなかったらどうしようと不安になってきて、私はまた必死で手足をバタつかせてもがいた。
眠ってしまった仲間を起こす呪文が使えたら、こんなの一瞬で解決できるのに!
5分ほど格闘してようやく尚史は目を覚ました。
「やっとだよ……。今度こそ起きてよね!」
「あー……うん、わかった」
尚史は大きく伸びをしてゆっくりと立ち上がる。
私の気も知らないでいい気なもんだ。
「そうだ。これ、久美子さんに返しといて」
家の鍵を受け取り、今度こそお引き取り願おうと思っていると、尚史はいきなり私を抱き寄せて私の頬に唇が触れそうな角度で頬をくっつけた。
「モモ、めっちゃ抱き心地良かった。部屋に持って帰ってもいい?」