インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
「あのクールな感じがたまんないんですよ」
尚史がクールだって……?
ゲーム以外は無気力で無関心な、ちょっとばかし背が高くて顔がいいだけの、ただのゲーヲタだけど。
谷口さんは本当の尚史を知らない方が幸せかも知れない。
「中森さん、本当にカッコいいですよねぇ。私、どうにかして中森さんと付き合いたいです!」
「……付き合いたいの?」
「もちろんです!付き合いたいって言うかむしろ結婚したいです!朝目が覚めたら隣にあのイケメンがいる毎日ですよ、最高じゃないですか!」
「結婚ねぇ……」
イケメンだから結婚したいなんて、そんな短絡的な理由で結婚してもいいのか?
そう思ったけれど、光子おばあちゃんのためにとにかく早く結婚したいと言っている私も似たようなものだと気付く。
私も端から見ればこんな感じなんだろうか。
「あんなにイケメンなんだから、やっぱり彼女とかいるんですかねぇ」
尚史とは幼馴染みだということも内緒にしているのに、『あのイケメンは今、私の彼氏なんだよ!仮想だけどね!』なんてことは口が裂けても言えない。
尚史がクールだって……?
ゲーム以外は無気力で無関心な、ちょっとばかし背が高くて顔がいいだけの、ただのゲーヲタだけど。
谷口さんは本当の尚史を知らない方が幸せかも知れない。
「中森さん、本当にカッコいいですよねぇ。私、どうにかして中森さんと付き合いたいです!」
「……付き合いたいの?」
「もちろんです!付き合いたいって言うかむしろ結婚したいです!朝目が覚めたら隣にあのイケメンがいる毎日ですよ、最高じゃないですか!」
「結婚ねぇ……」
イケメンだから結婚したいなんて、そんな短絡的な理由で結婚してもいいのか?
そう思ったけれど、光子おばあちゃんのためにとにかく早く結婚したいと言っている私も似たようなものだと気付く。
私も端から見ればこんな感じなんだろうか。
「あんなにイケメンなんだから、やっぱり彼女とかいるんですかねぇ」
尚史とは幼馴染みだということも内緒にしているのに、『あのイケメンは今、私の彼氏なんだよ!仮想だけどね!』なんてことは口が裂けても言えない。