インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
「私の見間違いかも知れないんですけど……モモさん、土曜日にシーサイドガーデンにいませんでした?」
「えっ?!」
予想外の質問に驚き手に持っていたスプーンから手を離した瞬間、スプーンはガチャンと派手に音をたててソーサーの上に落ちた。
アキちゃんは慌てふためく私の様子を見て、見間違いではなかったと確信したらしい。
「背の高い男の人と手を繋いで歩いてましたよね?」
なんということだ。
あんなところで知り合いに会うとは思わなかったから完全に油断していた。
みっちゃんと佐和ちゃんは目を大きく見開いて、「男が苦手なモモが?!信じられない!」と言いたげな顔をしている。
「えーっと……それは……」
「私、土曜日は映画の上映時間に遅れそうで急いでたからチラッとしか見てないし、男の人が苦手なモモさんが男の人と手を繋ぐわけがないから、見間違いかと思ったんですけど……昨日もモモさんとその男の人が駅で一緒にいるの見かけたので、見間違いではないと思います」
2度も見られているのなら言い逃れはできなさそうだ。
「えっ?!」
予想外の質問に驚き手に持っていたスプーンから手を離した瞬間、スプーンはガチャンと派手に音をたててソーサーの上に落ちた。
アキちゃんは慌てふためく私の様子を見て、見間違いではなかったと確信したらしい。
「背の高い男の人と手を繋いで歩いてましたよね?」
なんということだ。
あんなところで知り合いに会うとは思わなかったから完全に油断していた。
みっちゃんと佐和ちゃんは目を大きく見開いて、「男が苦手なモモが?!信じられない!」と言いたげな顔をしている。
「えーっと……それは……」
「私、土曜日は映画の上映時間に遅れそうで急いでたからチラッとしか見てないし、男の人が苦手なモモさんが男の人と手を繋ぐわけがないから、見間違いかと思ったんですけど……昨日もモモさんとその男の人が駅で一緒にいるの見かけたので、見間違いではないと思います」
2度も見られているのなら言い逃れはできなさそうだ。