インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
今このタイミングで言わないと言うことは、谷口さんとはまだ正式に付き合っているわけではないのかも知れない。
だけどその可能性があるから、尚史はそんな答え方をしたんだと思う。
「結婚式には呼んでよね」
「はぁ?そんな予定もないのにか?」
「今はなくても、いつかあるかも知れないから」
「ふーん?じゃあモモには俺の結婚式で一番目立つ役をやらせてやる」
「うん、任せて。楽しみにしてる」
尚史の前で八坂さんと永遠の愛を誓ってやると意気込んでいたけど計画は見事に失敗したし、いつか尚史にそんな日が来たら、幼馴染みとして笑って祝福しようと思う。
公園を出て少し近所を散歩したあと家に向かって歩いていると、尚史が「あっ」と小さく声をあげた。
「そういえば……おばあちゃん、病院食以外のものも食べられるのか?」
「あまりたくさんでなければ大丈夫みたいよ。果物とかお菓子とか、毎日『今日のおやつは何かなー』って朝から楽しみにしてるんだって。ちょっと可愛いでしょ?」
だけどその可能性があるから、尚史はそんな答え方をしたんだと思う。
「結婚式には呼んでよね」
「はぁ?そんな予定もないのにか?」
「今はなくても、いつかあるかも知れないから」
「ふーん?じゃあモモには俺の結婚式で一番目立つ役をやらせてやる」
「うん、任せて。楽しみにしてる」
尚史の前で八坂さんと永遠の愛を誓ってやると意気込んでいたけど計画は見事に失敗したし、いつか尚史にそんな日が来たら、幼馴染みとして笑って祝福しようと思う。
公園を出て少し近所を散歩したあと家に向かって歩いていると、尚史が「あっ」と小さく声をあげた。
「そういえば……おばあちゃん、病院食以外のものも食べられるのか?」
「あまりたくさんでなければ大丈夫みたいよ。果物とかお菓子とか、毎日『今日のおやつは何かなー』って朝から楽しみにしてるんだって。ちょっと可愛いでしょ?」