インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
自分では気付いていなかったけど、あの短期間で私は尚史と至近距離で接することや触れ合うことに慣れきっていたのかも知れない。
お目当てのお宝をゲットしてお城に戻った頃には、時刻はすでに1時を回っていた。
階下からはまだ話し声や笑い声が聞こえている。
「喉渇いたな。ひと休みするか」
「そうだね。なんか飲み物持ってくる」
1階に下りて冷蔵庫からよく冷えた缶ビールを2本取り出し、適当なおつまみを持って部屋に戻る。
テーブルの前で横並びに座り、缶ビールで乾杯して柿の種とポテトチップスの袋を開けた。
尚史はビールを勢いよく喉に流し込んで柿の種に手を伸ばしながら、私の方をチラッと見た。
「今後のこと、ちょっと話しとこうか」
「うん、そうしようか」
仮想カップルのときはテーブルをはさんで向かい合って座っていたのに、また横並びに座ってお互いの顔をあまり見ない状態でいることに違和感を覚える。
尚史にとってあれはあくまでも私の男性に対する苦手意識を克服するための訓練であって、慣れたからそれがデフォになると言うわけではないらしい。
お目当てのお宝をゲットしてお城に戻った頃には、時刻はすでに1時を回っていた。
階下からはまだ話し声や笑い声が聞こえている。
「喉渇いたな。ひと休みするか」
「そうだね。なんか飲み物持ってくる」
1階に下りて冷蔵庫からよく冷えた缶ビールを2本取り出し、適当なおつまみを持って部屋に戻る。
テーブルの前で横並びに座り、缶ビールで乾杯して柿の種とポテトチップスの袋を開けた。
尚史はビールを勢いよく喉に流し込んで柿の種に手を伸ばしながら、私の方をチラッと見た。
「今後のこと、ちょっと話しとこうか」
「うん、そうしようか」
仮想カップルのときはテーブルをはさんで向かい合って座っていたのに、また横並びに座ってお互いの顔をあまり見ない状態でいることに違和感を覚える。
尚史にとってあれはあくまでも私の男性に対する苦手意識を克服するための訓練であって、慣れたからそれがデフォになると言うわけではないらしい。