インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
「それから肝心の結婚式のことだけど、おばあちゃんはそんなに遠出もできないだろうし、長時間の式はつらいだろうから……」
尚史が淡々とした口調で結婚後のことを話すのを聞いていると、胃痛がどんどんひどくなっていき、結婚式の話をする頃には痛みに気を取られ尚史の声が耳をすり抜けていた。
尚史はそれに気付かず話を進める。
脂汗を浮かべながら痛む胃を押さえてうつむいていると、尚史はようやく私の異変に気付いた。
「どうした、モモ?顔色悪いぞ」
「ごめん、昼間からずっと胃が痛くて……さっきから痛みがひどくて、全然話聞けてない……」
「だったら遠慮しないでもっと早く言えよ。昨日からいろいろあって疲れたのかもな。薬もらってきてやるから横になってな」
尚史が部屋を出たあと、這うようにしてベッドに上がり、胎児のような姿勢を取って横になった。
昨日から今日にかけていろんなことがありすぎて、私の頭は完全に容量をオーバーしている。
誰でもいいから結婚すると言うのは簡単だったけど、それがいざ現実になると思うと、いろんなことが気になったり不安になったりしてしまう。
なんだろう、このスッキリしないイヤな感じは。
尚史が淡々とした口調で結婚後のことを話すのを聞いていると、胃痛がどんどんひどくなっていき、結婚式の話をする頃には痛みに気を取られ尚史の声が耳をすり抜けていた。
尚史はそれに気付かず話を進める。
脂汗を浮かべながら痛む胃を押さえてうつむいていると、尚史はようやく私の異変に気付いた。
「どうした、モモ?顔色悪いぞ」
「ごめん、昼間からずっと胃が痛くて……さっきから痛みがひどくて、全然話聞けてない……」
「だったら遠慮しないでもっと早く言えよ。昨日からいろいろあって疲れたのかもな。薬もらってきてやるから横になってな」
尚史が部屋を出たあと、這うようにしてベッドに上がり、胎児のような姿勢を取って横になった。
昨日から今日にかけていろんなことがありすぎて、私の頭は完全に容量をオーバーしている。
誰でもいいから結婚すると言うのは簡単だったけど、それがいざ現実になると思うと、いろんなことが気になったり不安になったりしてしまう。
なんだろう、このスッキリしないイヤな感じは。