インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
光子おばあちゃんのために誰でもいいからすぐにでも結婚したいと言ったのは私だし、結婚に甘い夢を抱いていたわけじゃないけれど、本当にこのまま尚史と結婚してもいいのかな?
……いや、そんなのいいわけがない。
こんな状態で結婚しても、いずれ光子おばあちゃんが亡くなってしまったら、私たちの結婚生活は意味のないものになって、尚史にとってはただの足枷にしかならない。
やっぱり尚史と結婚するのはやめておいた方がいい。
だけど私には時間がない。
せめて光子おばあちゃんが生きている間だけでも光子おばあちゃんの前でだけは結婚するふりをしてもらおうか。
それとも本当に形だけの結婚をして、光子おばあちゃんを見送ったあとに離婚するべきか。
私一人ではいくら考えても答は出ない。
あれこれ考えるほどにどんどん胃が痛くなって、ベッドの上でウンウン唸りながら何度も寝返りを打った。
そのうち痛みのせいで意識が朦朧としてきて、汗と涙を浮かべながらいつの間にか眠ってしまった。
翌朝10時半過ぎ、母に体を揺すられて目が覚めた。
「モモ、いつまで寝てるの?もう尚史くんが迎えに来てるのに」
あわてて起き上がろうとすると胃に激痛が走り、ベッドの上にうずくまる。
……いや、そんなのいいわけがない。
こんな状態で結婚しても、いずれ光子おばあちゃんが亡くなってしまったら、私たちの結婚生活は意味のないものになって、尚史にとってはただの足枷にしかならない。
やっぱり尚史と結婚するのはやめておいた方がいい。
だけど私には時間がない。
せめて光子おばあちゃんが生きている間だけでも光子おばあちゃんの前でだけは結婚するふりをしてもらおうか。
それとも本当に形だけの結婚をして、光子おばあちゃんを見送ったあとに離婚するべきか。
私一人ではいくら考えても答は出ない。
あれこれ考えるほどにどんどん胃が痛くなって、ベッドの上でウンウン唸りながら何度も寝返りを打った。
そのうち痛みのせいで意識が朦朧としてきて、汗と涙を浮かべながらいつの間にか眠ってしまった。
翌朝10時半過ぎ、母に体を揺すられて目が覚めた。
「モモ、いつまで寝てるの?もう尚史くんが迎えに来てるのに」
あわてて起き上がろうとすると胃に激痛が走り、ベッドの上にうずくまる。