インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
どうもくすぶるなと思ったら私は餅を焼いていたらしい~気付いたときにはすでに飼い慣らされておりまして~
痛む胃を押さえながらなんとか日曜日をやり過ごして、月曜日の朝を迎えた。
まだ完治しているとは言えないけれど、胃の痛みは昨日より少しマシになっている。
昨日一日考えて、やっぱり彼女のいる尚史との結婚話はなかったことにするのが一番だという結論に至った。
このチャンスを逃してしまえば、光子おばあちゃんが生きているうちに花嫁姿を見せることはできそうにないけれど、その分今まで以上に光子おばあちゃんに会いに行こうと思う。
昼休みになり、いつものようにみっちゃん、佐和ちゃん、アキちゃんと一緒に『アンバー』へ足を運ぶと、窓の外を谷口さんと二人で歩いている尚史を見掛けた。
わざわざ外に出るのは面倒だから、昼休みはオフィスで通勤途中のコンビニで買ったおにぎりやパンを食べて、残りの時間はスマホアプリのゲームをして過ごすと言っていたのに、尚史は谷口さんとなら一緒に食事をとるために外に出られるらしい。
窓の外をボーッと眺めている私の視線を追っていたアキちゃんが、谷口さんと尚史の姿に気付いた。
「あれ、谷口さんですよね?男の人と一緒に歩いてる」
アキちゃんの言葉に反応して、みっちゃんと佐和ちゃんも振り返って窓の外を見る。
まだ完治しているとは言えないけれど、胃の痛みは昨日より少しマシになっている。
昨日一日考えて、やっぱり彼女のいる尚史との結婚話はなかったことにするのが一番だという結論に至った。
このチャンスを逃してしまえば、光子おばあちゃんが生きているうちに花嫁姿を見せることはできそうにないけれど、その分今まで以上に光子おばあちゃんに会いに行こうと思う。
昼休みになり、いつものようにみっちゃん、佐和ちゃん、アキちゃんと一緒に『アンバー』へ足を運ぶと、窓の外を谷口さんと二人で歩いている尚史を見掛けた。
わざわざ外に出るのは面倒だから、昼休みはオフィスで通勤途中のコンビニで買ったおにぎりやパンを食べて、残りの時間はスマホアプリのゲームをして過ごすと言っていたのに、尚史は谷口さんとなら一緒に食事をとるために外に出られるらしい。
窓の外をボーッと眺めている私の視線を追っていたアキちゃんが、谷口さんと尚史の姿に気付いた。
「あれ、谷口さんですよね?男の人と一緒に歩いてる」
アキちゃんの言葉に反応して、みっちゃんと佐和ちゃんも振り返って窓の外を見る。