インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
両家の親たちが私たちの結婚を大喜びしていることや、結婚後も帰る場所と名字が同じになる以外は今と何も変わらないと尚史に言われたこと、谷口さんと付き合っているのに私と結婚しようとしている尚史の気持ちがわからず、この話自体を白紙に戻そうと思っていることを話した。
この展開の早さについていけないのは私と同じらしく、3人とも信じられないという顔をしている。
「でも結婚するのやめたら、おばあちゃんに花嫁姿は見せられないんでしょ?よく知ってる相手なんだし、結婚してもいいって言ってるならそうしてもらえば?」
「それも考えたけど……いくら形だけって言っても、やっぱり彼女がいる人とは結婚できないよ。みっちゃんの彼氏が同じことしたらイヤでしょ?」
「それは確かにイヤかな……」
誰だって彼氏がそんなことをしたらイヤに決まっている。
私だって谷口さんを苦しめたくはないし、何より尚史が谷口さんと一緒に過ごしたあとで私と暮らす家に帰ってくるのは、気持ちのいいものではないと思う。
この展開の早さについていけないのは私と同じらしく、3人とも信じられないという顔をしている。
「でも結婚するのやめたら、おばあちゃんに花嫁姿は見せられないんでしょ?よく知ってる相手なんだし、結婚してもいいって言ってるならそうしてもらえば?」
「それも考えたけど……いくら形だけって言っても、やっぱり彼女がいる人とは結婚できないよ。みっちゃんの彼氏が同じことしたらイヤでしょ?」
「それは確かにイヤかな……」
誰だって彼氏がそんなことをしたらイヤに決まっている。
私だって谷口さんを苦しめたくはないし、何より尚史が谷口さんと一緒に過ごしたあとで私と暮らす家に帰ってくるのは、気持ちのいいものではないと思う。