インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
「彼女できたら教えてねって言ったのに、谷口さんと付き合ってることは教えてくれないし……。二人がお互いに好きで付き合ってるなら、谷口さんと別れて私と結婚してとは言えないし、かといって私と結婚しても付き合っていいよとも言えないから、私には内緒で谷口さんと付き合うのかなって考えると、なんかこの辺がすごくモヤッとする」
胸の辺りを押さえながらそう言うと、言葉にした分だけ余計にモヤモヤしてきた。
そのモヤモヤを消してしまおうと、グラスの水を一気に飲み干す。
「でもそれ、本人に確認したわけじゃないですよね?」
「ん?うん、まだ聞いてないけど……」
「だったらちゃんと聞いた方がいいです。モモさんの勘違いっていう可能性もあると思うんで」
アキちゃんの言うことはもっともだとは思うけど、あのめんどくさがりの尚史が、私でも彼女でもない女の子とわざわざお昼を食べに社外に出たり、仕事のあとで会ったりするとは思えない。
「彼女ができたら私より彼女が優先になるって、前に佐和ちゃんが言ってたけど……その通りだと思うんだ。谷口さんと一緒にいるの見かけるようになってから、なんかそっけないなって思うことがよくあるし……谷口さんといるとすごく楽しそうだし……」
胸の辺りを押さえながらそう言うと、言葉にした分だけ余計にモヤモヤしてきた。
そのモヤモヤを消してしまおうと、グラスの水を一気に飲み干す。
「でもそれ、本人に確認したわけじゃないですよね?」
「ん?うん、まだ聞いてないけど……」
「だったらちゃんと聞いた方がいいです。モモさんの勘違いっていう可能性もあると思うんで」
アキちゃんの言うことはもっともだとは思うけど、あのめんどくさがりの尚史が、私でも彼女でもない女の子とわざわざお昼を食べに社外に出たり、仕事のあとで会ったりするとは思えない。
「彼女ができたら私より彼女が優先になるって、前に佐和ちゃんが言ってたけど……その通りだと思うんだ。谷口さんと一緒にいるの見かけるようになってから、なんかそっけないなって思うことがよくあるし……谷口さんといるとすごく楽しそうだし……」