インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
「それでモモちゃんはモヤッとするの?」
そう言われてみれば、最近胸がモヤッとするのは尚史と谷口さんのことを考えているときが多い。
谷口さんと一緒にいるところを見かけるようになる前はどうだっただろう?
……たしか仮想カップル中に散々甘やかされて、本物の彼女にも同じようにするのかなと思ったときもそんなことがあったような気がする。
「うん……まぁ、そうだね。そんな感じかな」
食が進まずリゾットをスプーンでかき混ぜながら答えると、佐和ちゃんは軽く宙を見上げたあと、みっちゃんとアキちゃんと顔を見合わせ、3人そろって無言でうなずいた。
「ねぇモモちゃん、それってもしかして……」
「嫉妬じゃないの?」
「だと思います」
私には縁のない言葉なので、その意味がわからなくて思いきり首をかしげた。
嫉妬というのはヤキモチというやつか?
私がヤキモチを焼く理由も、3人がそう思った理由もわからない。
「……嫉妬?って……なんで私が?」
「好きだからに決まってるでしょ?」
谷口さんが尚史を好きなのは知っている。
だけどそのことに対して私が嫉妬する必要なんてない。
だったら私は誰が誰を好きだと嫉妬するんだ?
そう言われてみれば、最近胸がモヤッとするのは尚史と谷口さんのことを考えているときが多い。
谷口さんと一緒にいるところを見かけるようになる前はどうだっただろう?
……たしか仮想カップル中に散々甘やかされて、本物の彼女にも同じようにするのかなと思ったときもそんなことがあったような気がする。
「うん……まぁ、そうだね。そんな感じかな」
食が進まずリゾットをスプーンでかき混ぜながら答えると、佐和ちゃんは軽く宙を見上げたあと、みっちゃんとアキちゃんと顔を見合わせ、3人そろって無言でうなずいた。
「ねぇモモちゃん、それってもしかして……」
「嫉妬じゃないの?」
「だと思います」
私には縁のない言葉なので、その意味がわからなくて思いきり首をかしげた。
嫉妬というのはヤキモチというやつか?
私がヤキモチを焼く理由も、3人がそう思った理由もわからない。
「……嫉妬?って……なんで私が?」
「好きだからに決まってるでしょ?」
谷口さんが尚史を好きなのは知っている。
だけどそのことに対して私が嫉妬する必要なんてない。
だったら私は誰が誰を好きだと嫉妬するんだ?