インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
「誰が誰を好きって?」
「ああもう、これだからモモは……。一から言わないとわからないの?モモは尚史さんのことが好きだから、尚史さんと谷口さんが一緒にいるとヤキモチ焼いてモヤッとするんだって言ってるの!」
モモは尚史のことが好きだから、谷口さんにヤキモチを焼く?
えーっと、モモは私だから、それってつまり……。
えっ、私が尚史を好きだって?!
「はぁっ?!なんで私が?そんなのおかしくない?」
「いや、逆に気付かない方がおかしくない?誰がどう考えてもそうとしか思えないでしょ。ねぇ?」
みっちゃんが同意を求めると、佐和ちゃんもアキちゃんも大きくうなずいた。
「男の人が苦手なモモさんが尚史さんとは手を繋いでも平気なのって、好きだからじゃないですか?」
「尚史さんとずっと一緒にいたいと思うのも、たぶん好きだからだと思うよ」
アキちゃんも佐和ちゃんも、私が尚史を好きだと思う根拠を容赦なく投げつけてくる。
自分ではそんな風に思ったことなんて一度もないのに、人から断言されると無性に恥ずかしい。
私は首がもげそうなくらい何度も首を大きく横に振った。
「ああもう、これだからモモは……。一から言わないとわからないの?モモは尚史さんのことが好きだから、尚史さんと谷口さんが一緒にいるとヤキモチ焼いてモヤッとするんだって言ってるの!」
モモは尚史のことが好きだから、谷口さんにヤキモチを焼く?
えーっと、モモは私だから、それってつまり……。
えっ、私が尚史を好きだって?!
「はぁっ?!なんで私が?そんなのおかしくない?」
「いや、逆に気付かない方がおかしくない?誰がどう考えてもそうとしか思えないでしょ。ねぇ?」
みっちゃんが同意を求めると、佐和ちゃんもアキちゃんも大きくうなずいた。
「男の人が苦手なモモさんが尚史さんとは手を繋いでも平気なのって、好きだからじゃないですか?」
「尚史さんとずっと一緒にいたいと思うのも、たぶん好きだからだと思うよ」
アキちゃんも佐和ちゃんも、私が尚史を好きだと思う根拠を容赦なく投げつけてくる。
自分ではそんな風に思ったことなんて一度もないのに、人から断言されると無性に恥ずかしい。
私は首がもげそうなくらい何度も首を大きく横に振った。