インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
私自身が私の気持ちをわからないなんておかしな話だけど、本当に私が尚史を一人の男性として好きなのであれば、尚史から愛されない形だけの結婚生活を続けるのはつらいと思う。
他の人たちはどうやって誰かを『好き』と自覚するんだろう?
これまでラブストーリーの漫画は腐るほど読んできたけれど、私にはリアルな恋愛経験がないから、過去の恋愛を振り返ることも、恋愛している自分を想像することもできない。
そもそも『好き』って……『恋』ってなんだ?
尚史のことは、好きか嫌いかで言えば『好き』だ。
それは間違いない。
だけどその『好き』という気持ちが恋愛感情なのかと言われると、『はい』とも『いいえ』とも断言できない。
仮想カップルをしていたときは、尚史のいつもと違う甘さとか色気にドキドキしたり、萌えたりもした。
最初のうちは尚史に触れられると照れくさくて恥ずかしくて、心臓が壊れるんじゃないかと心配になるほど鼓動が速くなって、うずくようなしびれるような不思議な感覚が体の奥から込み上げてきた。
少し慣れてくると、照れくささや恥ずかしさはまだあったけど、最初ほどは緊張しなくなったし、気持ち悪いとかイヤだと思ったこともなく、尚史の体温を感じると安心していたり、だんだん心地よく感じるようになっていることに気付いた。
他の人たちはどうやって誰かを『好き』と自覚するんだろう?
これまでラブストーリーの漫画は腐るほど読んできたけれど、私にはリアルな恋愛経験がないから、過去の恋愛を振り返ることも、恋愛している自分を想像することもできない。
そもそも『好き』って……『恋』ってなんだ?
尚史のことは、好きか嫌いかで言えば『好き』だ。
それは間違いない。
だけどその『好き』という気持ちが恋愛感情なのかと言われると、『はい』とも『いいえ』とも断言できない。
仮想カップルをしていたときは、尚史のいつもと違う甘さとか色気にドキドキしたり、萌えたりもした。
最初のうちは尚史に触れられると照れくさくて恥ずかしくて、心臓が壊れるんじゃないかと心配になるほど鼓動が速くなって、うずくようなしびれるような不思議な感覚が体の奥から込み上げてきた。
少し慣れてくると、照れくささや恥ずかしさはまだあったけど、最初ほどは緊張しなくなったし、気持ち悪いとかイヤだと思ったこともなく、尚史の体温を感じると安心していたり、だんだん心地よく感じるようになっていることに気付いた。