インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
「しかもあの子、俺とキヨの高校時代の友達の妹だしな。モモが八坂さんと食事に行った日、仕事のあとで谷口さんに声かけられて、谷口の妹だって言われた。俺は全然覚えてなかったけど、昔何回か会ったことがあるんだって。谷口も呼んで一緒にキヨの店に行って話してたら、パーティーのメンバーだってわかった。金曜の夜も谷口兄妹と一緒にキヨの店で飯食ってゲームしてた」
「でも今日の昼休みだって谷口さんと一緒にいたでしょ?私、見たもん」
「今日は遅刻しかけて途中で昼飯買いそびれて、昼休みにコンビニ行こうと思ったらエレベーターでたまたま会って、谷口さんもコンビニに金おろしに行くって言うから一緒に行っただけ。全然付き合ってない」
「……じゃあさっきの電話は?谷口って呼び捨てにするほど仲良くなったの?」
「さっきのは妹じゃなくて兄貴の方の谷口だから。イベント始まったから、これからキヨの店で一緒にゲームしないかって誘われたけど断った」
なんてまぎらわしい……!
だけどそうか……付き合ってたわけじゃないんだ。
尚史があんなに楽しそうに谷口さんと話していたのは、仲の良い友人の妹だということと、同じゲームにハマっているという共通点があって多少は気を許しているからなのだと納得がいった。
「でも今日の昼休みだって谷口さんと一緒にいたでしょ?私、見たもん」
「今日は遅刻しかけて途中で昼飯買いそびれて、昼休みにコンビニ行こうと思ったらエレベーターでたまたま会って、谷口さんもコンビニに金おろしに行くって言うから一緒に行っただけ。全然付き合ってない」
「……じゃあさっきの電話は?谷口って呼び捨てにするほど仲良くなったの?」
「さっきのは妹じゃなくて兄貴の方の谷口だから。イベント始まったから、これからキヨの店で一緒にゲームしないかって誘われたけど断った」
なんてまぎらわしい……!
だけどそうか……付き合ってたわけじゃないんだ。
尚史があんなに楽しそうに谷口さんと話していたのは、仲の良い友人の妹だということと、同じゲームにハマっているという共通点があって多少は気を許しているからなのだと納得がいった。