インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
尚史が私を好きだとか、八坂さんとの結婚を阻止するために仮想カップル作戦を引き受けたとか、私を飼い慣らそうとしていたとか、なんだかもうめちゃくちゃすぎてわけがわからない。
私は気合いでなんとか脳を復旧させて、これまでの情報を整理する。
そうするとあれか?
私は味方であるはずの尚史に欺かれていたということか?
って言うか……尚史が私のことずっと好きだったって……?
え、マジか!
告白シーンって、どの漫画でももっとロマンチックだったはずだけど?
八坂さんに肩を抱かれて『好きだよ』と言われたときは不快感で倒れるかと思ったけど、こんな風にドキドキしなかった。
告白なんかされた経験がそれしかないから他に比べようもないのだけど、こんなムードもへったくれもない告白なのに、尚史の『好き』という言葉は時間差で私の脳をガツンと攻撃してきて、頭はクラクラ、胸はドキドキし始めた。
さすが伝説のソルジャー、なんて破壊力だ……!
「俺はモモがおばあちゃんのために結婚するって言い出したときもそのあとも、いつになったら俺を頼ってくれるんだろうって思いながら待ってたのに、モモは俺を婚約者候補にすら入れないし、彼女ができたら教えろとか言うんだもんな。俺のこと、家族みたいだから恋愛とか考えられないって言ってたんだろ?」
私は気合いでなんとか脳を復旧させて、これまでの情報を整理する。
そうするとあれか?
私は味方であるはずの尚史に欺かれていたということか?
って言うか……尚史が私のことずっと好きだったって……?
え、マジか!
告白シーンって、どの漫画でももっとロマンチックだったはずだけど?
八坂さんに肩を抱かれて『好きだよ』と言われたときは不快感で倒れるかと思ったけど、こんな風にドキドキしなかった。
告白なんかされた経験がそれしかないから他に比べようもないのだけど、こんなムードもへったくれもない告白なのに、尚史の『好き』という言葉は時間差で私の脳をガツンと攻撃してきて、頭はクラクラ、胸はドキドキし始めた。
さすが伝説のソルジャー、なんて破壊力だ……!
「俺はモモがおばあちゃんのために結婚するって言い出したときもそのあとも、いつになったら俺を頼ってくれるんだろうって思いながら待ってたのに、モモは俺を婚約者候補にすら入れないし、彼女ができたら教えろとか言うんだもんな。俺のこと、家族みたいだから恋愛とか考えられないって言ってたんだろ?」