インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
二人の関係が変わるのは少し怖い気がするのに、心のどこかでは早く変わりたいような気もするから不思議だ。
この先どんな結婚生活が待っていたとしても、尚史とだったらこれまで通り背伸びせず気楽にやっていける気がする。
だから私は、私を一生守って幸せにすると言ってくれた尚史の口車に、安心して乗ることにしようと思う。
「ってか……安心して暮らせると思ったら大間違いだぞ?」
「えっ、なんで?無理やり食う気はないって、さっき言ったじゃん!」
「無理やり食う気はないけど、俺は常に腹ペコだからな。どうにかして食ってやるつもりはある」
なんじゃそりゃ!
ヲタク街道を驀進している間に『食べ頃』を過ぎた私なんて、『どうにかして食ってやる』と思われるほど美味ではないと思うんですけど!
「変に期待してるとこ悪いんだけど……私、そんなに美味しくないと思うよ……」
尚史とこんな会話をするなんて、あまりにも恥ずかし過ぎて両手で顔を覆ってそう言うと、尚史は私の手を優しく握って、隠していた真っ赤な頬に口付ける。
「全然わかってないな、モモは。俺が抱きしめたいとかキスしたいとか思うのはモモだけだ。トウが立ってようが腐ってようが、美味くないわけがない」
この先どんな結婚生活が待っていたとしても、尚史とだったらこれまで通り背伸びせず気楽にやっていける気がする。
だから私は、私を一生守って幸せにすると言ってくれた尚史の口車に、安心して乗ることにしようと思う。
「ってか……安心して暮らせると思ったら大間違いだぞ?」
「えっ、なんで?無理やり食う気はないって、さっき言ったじゃん!」
「無理やり食う気はないけど、俺は常に腹ペコだからな。どうにかして食ってやるつもりはある」
なんじゃそりゃ!
ヲタク街道を驀進している間に『食べ頃』を過ぎた私なんて、『どうにかして食ってやる』と思われるほど美味ではないと思うんですけど!
「変に期待してるとこ悪いんだけど……私、そんなに美味しくないと思うよ……」
尚史とこんな会話をするなんて、あまりにも恥ずかし過ぎて両手で顔を覆ってそう言うと、尚史は私の手を優しく握って、隠していた真っ赤な頬に口付ける。
「全然わかってないな、モモは。俺が抱きしめたいとかキスしたいとか思うのはモモだけだ。トウが立ってようが腐ってようが、美味くないわけがない」