インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
受け取ったスプーンでオムライスをすくって口に運ぶ。
口の中で柔らかくとろけた卵が、トマトケチャップの甘さと具材の程よい塩味がきいたチキンライスと絶妙に混ざり合う。
「んーっ、美味しい!やっぱりキヨの作るオムライスは最高!」
「そりゃ良かった。モモっちは昔からオムライスが好きだよなぁ」
「オムライスの中でもキヨの作ったオムライスが特に好きなんだよ。だって一番美味しいもん、毎日でも食べたい!」
「なんだよ、そんなに誉めても柿の種くらいしか出ねぇからな」
キヨは嬉しそうな顔をして笑いながら、柿の種を山盛りにした小皿を私の前に置いた。
この喜びようだと、もっと誉めたら更にいいものが出てくるんではなかろうか。
「瞳さんはいいなぁ。私みたいなヲタクがぜいたく言えないのはわかってるけど、私も結婚するならキヨみたいに料理の上手な人がいい」
「んん?なんだ、いきなり。今まで結婚の話なんてしたことなかったじゃん」
過去の恋愛失敗談をネタにしたことや、この先もう恋愛なんかしなくていいと言ったことはあったけれど、結婚したいと言ったことは一度もなかったから、キヨが驚くのも無理はない。
口の中で柔らかくとろけた卵が、トマトケチャップの甘さと具材の程よい塩味がきいたチキンライスと絶妙に混ざり合う。
「んーっ、美味しい!やっぱりキヨの作るオムライスは最高!」
「そりゃ良かった。モモっちは昔からオムライスが好きだよなぁ」
「オムライスの中でもキヨの作ったオムライスが特に好きなんだよ。だって一番美味しいもん、毎日でも食べたい!」
「なんだよ、そんなに誉めても柿の種くらいしか出ねぇからな」
キヨは嬉しそうな顔をして笑いながら、柿の種を山盛りにした小皿を私の前に置いた。
この喜びようだと、もっと誉めたら更にいいものが出てくるんではなかろうか。
「瞳さんはいいなぁ。私みたいなヲタクがぜいたく言えないのはわかってるけど、私も結婚するならキヨみたいに料理の上手な人がいい」
「んん?なんだ、いきなり。今まで結婚の話なんてしたことなかったじゃん」
過去の恋愛失敗談をネタにしたことや、この先もう恋愛なんかしなくていいと言ったことはあったけれど、結婚したいと言ったことは一度もなかったから、キヨが驚くのも無理はない。